運転者を限定する特約とは

自動車保険は、車を運転する人の範囲を限定していくほど保険料が安くなります。

限定できる範囲は保険会社によって異なりますが、大きく「運転する人」と「運転者の年齢」で分けられます。

運転する人を限定する特約…運転者限定特約

運転者限定特約は、自動車保険で補償される運転者の範囲を「本人だけ」「夫婦だけ」「家族だけ」など、限定する特約です。

運転者の範囲を限定するほど事故のリスクは低くなるので、 この特約を付帯することで保険料の割引を受けることができるものです。

運転者の年齢を限定する特約…運転者年齢条件特約

運転者年齢条件特約は、自動車保険で補償される運転者の範囲を「21歳以上」「26歳以上」など、限定する特約です。

車を運転する者の年齢に応じて補償する範囲を狭めることで保険料の割り引きを受けることができるものです。

運転者限定特約

運転者限定特約とは、自動車保険(任意保険)の契約の際に選べる特約のひとつで、補償対象となる運転者の範囲を一定範囲内に限定することで、保険料の割引が受けられるという制度です。

運転者限定特約の区分には、以下のようなものがあります。

限定なし 運転者を限定しない
家族限定 同居の親族・別居の子供(未婚)が対象
本人・配偶者限定 本人と配偶者が対象
本人限定 本人のみ対象

基本的に交通事故は、運転者が限定されているほど発生リスクが低くなると考えられています。

上記の区分の中では「限定なし」が最も保険料が高く、「本人限定」が最も低くなります。

原則として、限定した範囲外の者が運転して交通事故を起こした場合、補償を受けられないため注意が必要です。

例えば、本人限定の特約を付けた場合、配偶者の運転による交通事故は補償対象外となります。

※保険会社によっては例外的に、運転者を限定する契約内容であっても、所定の条件を満たしていれば運転者範囲に該当していたものとして保険金を支払う特約が用意されていることがあります(加入している保険会社へ確認してください)。

近時の運転者限定特約の動向

運転者限定の区分として、従来は「本人・配偶者限定」「家族限定」「限定なし」の3分類が一般的でしたが、2019年1月の改定を受け「家族限定」を廃止し、新たに「本人限定」を設ける保険会社が増えました。

核家族化が進み単身世帯も多くなったことに伴って自動車の所有が「1家に1台」から「ひとりに1台」となってきていることを反映するように、最近では本人限定を選ぶ人が増加しています。

運転者限定特約の区分の違い

「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」について確認します。

本人限定、本人・配偶者限定とは

本人限定は、運転者が記名被保険者本人の場合に、本人・配偶者限定は、運転者が記名被保険者本人またはその配偶者の場合に補償が適用されます。

本人限定、本人・配偶者限定いずれの場合も運転者がかなり限定されるため、保険料は6~8%程度割り引きされます。

家族限定とは

家族限定とは、運転者を家族に限定する区分です。

自動車保険の「家族」には、本人・配偶者・同居の親族・別居している未婚の子が含まれます。

補償される運転者の範囲

本人限定 本人・配偶者限定 家族限定 限定なし
記名被保険者
①の配偶者
①または②と
同居の親族
①または②と
別居の未婚の子
①または②と
別居の既婚の子
上記以外
(友人・知人等)

親族とは「6親等以内の血族」「配偶者」「3親等以内の姻族」のことをいいます。

事実上の婚姻関係(内縁関係)にある配偶者の場合、保険会社によって補償される場合とされない場合があります。

同居の親族は、本人または配偶者の同居している(※)親族のみです。

未婚とは婚姻歴のないことをいい、婚姻後に離婚しており交通事故当時には独身だった場合、未婚状態とは認められません。

※同一敷地内の別宅に暮らしている親族がいる場合、同居とみなされるまたは別居扱いされることがあります。

運転者限定の設定は変えられる?

生活環境や家族構成に変化があった場合、運転者の限定範囲は保険期間中であっても変更できます。

同居の親が高齢になり免許を返納した、子どもが婚姻して車を運転しなくなったなど、運転者の変化に応じて限定範囲を変更できるため、保険会社に連絡して変更してもらいましょう。

ホームページから変更申請に対応している保険会社もあります。

また、契約時には本人限定や本人・配偶者限定を選び、子供が帰省して車を運転するときのみ家族限定に変更するといったことも可能です。

変更申請の時に追加保険料を支払うこととなりますが、子供が運転しなくなったときに再変更すれば還付金を受けられるので、契約当初から家族限定を選択するより保険料はお得になることがあります。

加入している保険の条件を変更するときは、適用開始される時期が手続直後なのか手続きの翌日なのか、保険会社によって異なるため注意が必要です。

運転者年齢条件特約

運転者年齢条件特約とは、事故時の補償が受けられる「運転する者の年齢」を制限する特約です。

補償対象が狭くなる事で保険料の割引を受けることが出来ます。

運転者年齢条件特約は、保険料に大きな影響を与えるため、条件にあてはまる9割以上の人が設定している特約です。

先程紹介した運転者限定特約では補償の対象外であった友人・知人についても、年齢のみを制限する運転者年齢条件特約においては、補償の対象となります。

限定される条件となる年齢

21歳になったら

21歳の誕生日を迎えたら、すぐに年齢条件の変更を検討してください。

21歳以上限定(21歳未満不担保)の場合、運転できる者は「21歳を含む」年齢の者のみが補償対象となります。

この条件を付すと、18歳から20歳の者は補償対象から外れます。

26歳になったら

21歳以上限定を利用し、26歳の誕生日を迎えたら、すぐに年齢条件の変更を検討してください。

26歳以上限定(26歳未満不担保)の場合、運転できる者は「26歳を含む」年齢の者のみが補償対象となります。

この条件を付すと、18歳から25歳の者は補償対象から外れます。

30歳/35歳になったら

30代の年齢条件は、加入している保険会社によって設定が異なり、30歳または35歳(保険会社が設定している年齢)の誕生日を迎えたら、すぐに年齢条件の変更を検討してください。

ほとんどの保険会社は30歳を基準としていますが、代理店型の保険会社では35歳を基準としているところもあります。

30歳以上限定(29歳未満不担保)と設定されている場合、運転できる者は「30歳を含む」年齢の者のみが補償対象となります。

35歳以上限定(34歳未満不担保)と設定されている場合、運転できる者は「35歳を含む」年齢の者のみが補償対象となります。

この条件を付すと、18歳から29歳または18歳から34歳の者は補償対象から外れます。

選べる年齢条件は4つ

年齢条件 補償される範囲 保険料
全年齢補償 すべての年齢
高い
安い
 
21歳以上補償 21歳以上の者
26歳以上補償 26歳以上の者
30/35歳以上補償 30/35歳以上の者

年齢条件設定に係る割引と保険料

割引率

各保険会社で年齢条件を設定したときの保険料割引率は、以下のとおりです。

年齢条件 SO社 TO社 AI社 SJ社 MI社 平均値
35歳以上 -75% -73% -73% -69% -62% -70.4%
26歳以上 -73% -71% -69% -67% -61% -68.2%
21歳以上 -54% -47% -45% -45% -40% -46.2%
年齢制限なし 0%

保険料

対象車両:2016年式プリウス(265万円)
年齢:37歳
対人・対物:無制限
車両保険:一般型
等級:20等級
 
上記表SO社の割引率を用いて算出します。

年齢条件 保険料(年間)
35歳以上補償 54,670円
26歳以上補償 55,570円
21歳以上補償 81,970円
年齢制限なし 136,880円

仮に上記の者が初めて自動車保険を契約する場合(新規契約)、6等級から開始するため保険料は以下のようになります。

等 級 割引率 保険料(年間)
年齢制限なし 6等級 0% 401,600円
21歳以上補償 54% 201,600円
26歳以上補償 73% 121,500円
35歳以上補償 75% 116,300円

年齢条件を付けることで、1年間に支払う保険料に2倍以上の差が生じることがあります。

また、割引金額は、割合(%)で算出されるため、補償内容を手厚くするほど保険料は高くなることに注意が必要です。

契約途中の年齢条件の変更

自動車保険の年齢条件は、契約途中であっても条件を変更することが可能です。

21歳、26歳、30歳または35歳などの年齢条件の区切りとなる誕生日を迎えたときは、すぐに保険会社に連絡し条件を変更してください。

保険会社のコールセンターから連絡またはホームページから変更の届出をすれば年齢条件を変更でき、数日のうちに変更が完了することが多いです。

年齢条件を変更したことにより、これまで支払っていた保険料に差額が生じるときは、日割り計算された金額が返金されます。

交通事故に強い専門家とは

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